さくらすく│愛の数ほどエトセトラ

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愛の数ほどエトセトラ

「っぁ……、は……なせ……。こんなところで、よせっ……」
 冷蔵庫の目の前で御堂の身体を激しく弄る。エプロン以外の服は着ておらず、フリルがついたエプロンの上から下半身にも手を伸ばす。
 胸を押して抵抗する御堂を無視したまま夢中になって身体を触る。
 片方の手で尻の割れ目を指先でなぞっていく。無駄な脂肪どころか引き締まった綺麗な尻が、エプロンから見え隠れしてたまらない気持ちにさせる。
 その気持ちを押さえ込んで割れ目を往復して触っていると、荒い息遣いをした声が聞こえた。
「止めろ……ッ」
 怒りと羞恥が重なった顔で克哉を睨みつけ、力なく克哉の胸を拳で殴りつける。
 裸エプロン如きで嫌がることかと思わせる御堂の態度に、尻を撫でていた手を背中へと持っていくと御堂を抱き寄せた。
 暴れはしないが、自然と背を押す手に力がはいる。首筋から石鹸の香りが鼻を擽り、唇が弧を描く。
 下半身に触れていた手が勃起した御堂の性器をエプロンの上から掴んだ。
「ガチガチじゃないですか。これだけで感じましたか? それとも」
「んァ……違う…、君がっ……触るから、だ……ッ」
 もったいつけて話す克哉に苛立ち、腕の中で身体が強張る。胸を叩いていた手が宙で止まった。
 触っただけで感じたのが許せなかったのだろう。
 睨む眼差しがさらに鋭くなる。
「俺だけのせいにするのは、頂けませんね。御堂さんから話題を振ったことを忘れては困ります」
 エプロンの上よりやんわりと揉むようにペニスを扱く。下着をつけていない性器は、たったそれだけでも割れ目から先走りが溢れる。
 本能に忠実というべきか、快楽に弱い身体というべきか。
 手淫だけで興奮する御堂の姿を見ながら、さっき話していたばかりの内容を思い出す。
 一月最後の日を愛妻の日と呼び、妻へ日頃の感謝を告げる日らしい。具体的には言葉よりも花を渡すのが主流になっているようだ。
 だが、この日の夜の八時九分にハグタイムという夫婦が抱き合う時間も存在するらしい。
 倦怠期でないにしろ夫婦とならば、抱き合うことも少なくなってくる。抱き合うのを恥じらうどころか、抱き合う意味を忘れるとも言おうか。
 年齢を嵩むほど、「若ければ、人前でも簡単に抱き合える」と強気な態度をとる夫婦が多い。
 愛する人を抱きしめるだけの時間は、人の温もりを思い出させるのと同時に、愛をさらに深めさせ、心までも暖かくしてくれる。
 夫婦でなくても愛しい恋人とするハグも同じといえよう。
 触れ合うだけでも幸せにしてくれる不思議な魔法だ。
「男が、染みつきなんて恥ずかしいですよ」
 怒りに満ちた眼差しで睨む御堂を宥めるように話しながら、股間から手を離す。少しの刺激だけでエプロンに染みをつくっていた。
 柔らかな生地のエプロンは、先走りを吸い込んで染みの範囲を広げていく。
 奥歯を噛み締めて耐えようとする御堂にゾクゾクとしたものが走り、気づけば喉を鳴らして笑っていた。
 その笑い声に御堂は克哉から目を逸らした。ビンビンにおっ勃てたペニスを気にしながら、閉ざしていた口を開ける。
「せめて場所だけでも変えないか。ここは……」
「オリーブオイル」
 たどたどしく言い辛そうに話す御堂の声を遮るように克哉は言葉を重ねた。たったそれだけで、御堂はビクリと震え、克哉に寄りかかってきた。その拍子に肩を強く掴まれる。
 まだ完全に忘れることが出来ていないことをその反応をみて知る。無理もないとは言えないが、場所も関係しているのだろう。
 背にまわしていた手で背をさすり御堂を落ちつかせようとした。誰しも忘れたい記憶はある。
 しばらくして肩に置かれていた手から少しずつ力が抜けていく。
「相変わらず御堂さんは、物好きですね」
 日に焼けた跡さえない白い肌を愛おしむように撫でながら言葉を紡いだ。
「いい加減にしろ。私の気が変わるまえに終わらせたまえ」
 顔をあげるが伏せ目がちに視線を落として、御堂は言葉で畳みかけてきた。
 強張っていた身体から力が抜け、落ち着きを取り戻していた。
「エプロン持ち上がってますね。気に入ったんですか?」
 テントのように下から勃起したペニスがエプロンを持ち上げ、いやらしい光景が待っていた。濡れた先は性器の先端部の色までもうっすらと見えて卑猥だ。
 おもむろに克哉はエプロンの下より手を入れて、直接熱り立ったペニスに触れた。竿を持つことなく下から上へと撫であげる。
「今日は貴方を満たしたい」
「君が言いたいことはわかった。だが……こんな形は許せないな。佐伯、責任をとれ」
 伏せていた双眸をあげて余裕のない色をした目で、眼鏡の奥の瞳に御堂が縋りついてきた。
 滅茶苦茶に壊してくれ、と。

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