さくらすく│アイジンミルク

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アイジンミルク

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 枕の上で手首を手枷で拘束され、身動きができない。身を捩ろうとしても腹部に跨がられ腰を揺すられ自由を奪われていた。
 上げている腕がそろそろ痺れてきた。
「ひっ……! んク……っは、ぁ、んん……。早く抜け」
 後孔を広げられ中を行き来する指の動きに身体を仰け反らせながら喘ぐ。最初は気持ち悪い指の動きだったが、ローションを蕾に塗られ、その反動で動きがスムーズになってきていた。
 快楽とは言えなくても指の動きだけで十分なほど感じている。素質があるかは別として、初めてにしては感じすぎだ。
「抜いて下さい、だろ? お前、学習能力ないよね」
 脱ぎ捨てることなくシャツを羽織ったまま深くペニスを後孔に咥えて遠慮がちに揺すっては、甘い声をあげる<オレ>に興が醒めた。もとより興味の欠片もないが、下になったことがない克哉としては、楽しめるわけがない。
 楽しんでいるのは、主に御堂とこのヘタレが似合う<オレ>だけだ。
 相手にするのでさえ面倒だ。御堂の指の動きに合わせて、下から中を抉るように突き上げた。
「ああ……んふぁ、っ、あぁん……いきなり何するんだよ」
 身体をビクビクと小刻みに震わせながら、強い刺激に耐える姿を下から見上げたまま様子をみる。
「俺は何もしていない」
 唇を尖らせて文句を言いたげな<オレ>にとぼけた。初めから相手にしていなければ、こんな屈辱めいた悪戯をされなかった。
 御堂の長くてしなやかな指が、中で吸いついているのが意識しなくてもわかる。いつもならそこを弄るのが克哉だからか、恥ずかしさが増して、反発した言葉しか思いつかない。
 くちゅくちゅと卑猥な音が上と下ともに聞こえる。目の前に勃起した小さなペニスが目に入り、こんな小さな身体でも毛がうっすらと生えていた。
 小さなペニスより快楽によって溢れた蜜を大きさに似つかわしくないほどに肉棒の割れ目より零れ落ちている。その透明な蜜がいらやしく克哉には見えた。
 しかし、いきなり後孔に挿れたまま方向を変えた。前を向いていた身体がゆっくりとまわり後ろにいる御堂と体面した。
「オレ、孝典さんの為にもっと頑張らなくちゃいけないのに……、役立たずだ」
「気にするな。十分、私の役に立っている」
 後孔を掻き回していた指が抜かれ克哉は吐息を漏らした。そして宥めるような口調で話し掛ける御堂の声にチクリと胸が痛んだ。
 克哉が見えないのを知ってかキスの音が聞こえる。だが、この大きさになってからまだキスをしていない克哉には、どうでもよかった。
 寝そべって安心していると後孔に指より太いものが宛がわれ目を見開く。
「っ……待て。アンタまでやるんじゃないだろうな?」
 背を向けた<オレ>に向かって問うた。
「そのまさかだ。たまには、良いだろう?」
 顔が見えなくても声の弾み具合で御堂が、どんな表情をしているのか手に取るようにわかった。
 抜けかけていた力が知らないうちに身体に入る。
「ふ、ぁ……くっ。ん、っ、くはっ……ぁ。く、苦しい抜け」
 ゆっくりと後孔に御堂のペニスが挿っていく。圧迫感が下から襲い息がし辛くなる。なんとか口でしようにもすぐに口から抜けた。
 それでも御堂のペニスが中へと挿ってくる。痛さとペニスの太さに身体が引き裂かれそうになった。
「キツいな。これで解し足りないなんて、どれだけ君のここは狭いんだ」
 それなら早く抜けと心の中で克哉は叫んだ。痛さと辛さしかないセックスに思考が停止しかける。
 上では御堂の挿入を待っているのか、打ち付けていた腰を止めていた。<オレ>の中はとろけるように熱く、克哉の中に挿っていく御堂のペニスをみて興奮しているようだった。
「孝典さん……、もう我慢出来ないです」
 震える声で告げた<オレ>は腰を浮かせて抜けるぎりぎりのところまで抜くと一気に腰を落として猛った楔に身体を震わせて喜んだ。気持ちがよく何度も腰を動かし快感に浸る。
 こんな積極的な姿は克哉でさえも見たことがない。目の前に御堂がいるからだろうと<オレ>の背をみながら思った。
 きゅうきゅうと締め付けてくる<オレ>の中の締め付けがさらに増す。
「っ……ん、ぁは、ああ……ふぁ。御堂、抜け」
 吐息とともに最後の力を振り絞って出した声が弱々しい。抵抗する気力さえも残っていない。目の前が徐々に霞んでいき意識が飛びそうになる。
「ああ……っあ! んぁ、あぁん……ふぁ、あ、っ……気持ちいいよ。孝典さん、オレ……っ」
 御堂の名前を呼び続ける声が響き渡る。そして御堂もそれに応えようと克哉の中を浅く突き上げてきた。すべて中に挿れてないことをその動きにて知る。
 敏感な場所に届いたり届かなかったりと御堂に焦らされ、いつしか腰を振って野蛮な獣のように快楽に身が堕ちていた。


 ほんのりワインの香りがして目を開けた。まだ外が暗いのか室内も薄暗い。
 布団を引っ張って直そうと腕を伸ばすと手首に違和感を感じた。何かが手首に巻きついているような感じに襲われていたことを思い出す。そして恐る恐る腕を上げた。
「何があったんだ」
 腕を上げると夢でみた拘束具が克哉の手首に巻き付いていた。そして腕をあげた拍子に何かを一緒に釣り上げたのか重みがした。
 手枷から辿るように視線を少しずつ移していくと、恋人の手が一緒に上がっていた。どうやら、もう片方は御堂の手首についているようだ。言葉をなくして頭を抱えた。
 ワインを飲んでいるうちに酔いがまわり、酔っ払ったままベッドに潜り込んだとワインの匂いだけで推測した。
 しかし、手枷がわからない。寝ている御堂を起こしても逆に問い質される恐れがあり素直に諦めた。
 <オレ>の姿もなければ、元の大きさに戻っていることから、あれは夢だったことを知る。水を飲みに起きたのは、数分前のことだ。あの夢は、夢見が悪い夢にしかすぎなかった。
 上げていた手をおろして寝息をたてて眠る御堂の寝顔をみていると、夢にでてきた御堂と重ね合わていた。だが、いろいろな思いが混ざり合いそれ以上なにも出来なくなった。
 溜息を吐いて生々しかった夢の出来事を思い返す。小さくなった身体でもう一人ともいえる<オレ>と御堂の三人で話をした。内容までは覚えていないが、<オレ>と話をしていた御堂がいつになくよく笑い、表情が柔らかかった。
 今までそんな顔を克哉のまえで御堂は、したことがない。それだけが夢なのに胸の中で引っかかり、克哉を眠れなくさせていた。



Fin
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