さくらすく│デレ期

さくらすく

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Top ▲

デレ期

***

 強引に腕を引っ張られてついた場所はというと、Acquire Associationのオフィスがある階のトイレだ。しかも個室に連れ込まれて、鍵をかけられている。
 エレベーターの中で、佐伯に散々触られた身体は熱を帯びたまま冷める気配がまったくない。
 便器の蓋が開いたトイレに熱り立ったペニスを向けられ、佐伯の手によって射精を促されている。
「っ……ふぅ……」
 ペニスの先の割れ目から先走りが溢れ卑猥だ。上下に扱かれるだけで腰が動き、快楽を貪りはじめた。
 指の輪のなかで強弱をつけてペニスを擦られ、たまらない気持ちになる。押さえたくても吐息混じりな声が、わずかに開かれた口から漏れていく。
 だが、それ以上の刺激は与えられない。
 単純な動きが繰り返されるだけで、快楽に貪欲な御堂の身体は満足できずにいた。これなら抱き締められていたほうが、まだましだ。
 ちらりと後ろを振り返って佐伯の顔を伺う。手の動きは変わらず動き続けているのに、この行為自体に興味がないのか冷徹な目で御堂をみていた。
 さきほど口走ってしまった言葉を思い出そうとしたが、貫くような凍てつく視線に耐えきれず思い出すのをやめた。
 顔を戻して瞼を閉じる。
「ぁ……んぁ……」
 先走りで濡れた割れ目をもう片方で弄られて声がでた。そのとき一瞬だけ、くびれに指で触られて御堂は小さく跳ねた。
 自慰とは思えない気持ちよさと公共の場という場所での行為に、身体が興奮を覚えはじめペニスが硬さを増す。
 個室の外では、どこかの社員が用を垂らしにきているだろうが、御堂の意識は佐伯の手に集中して気がつかない。
「んんっ」
 竿を扱いていた手がいきなり離れ、その手で口を塞がれた。性器特有の臭いが佐伯の手から臭う。
 舌を出して口を塞ぐ指に這わせる。
「興奮してますね。いつもよりガチガチですよ? わかりますか。ここも漏らして御堂さんは変態ですね」
 射精を促すだけの動きを繰り返しながら耳元で囁かれる。ねっとりとした耳に残るような低い声が足のつけ根にまで響いて、御堂は首を横に振って嫌がる。
 くちゅくちゅと濡れた音をたたせて割れ目を刺激する指の動きに合わせるように、佐伯の指を一心不乱になめる。
「ペニスを弄られてイクところや、腰を振って喘いでいる姿をここにくる人たちに見てもらいますか?」
 塞いでいた手が口から離れた。舐めていた舌が名残惜しむように宙を舐める。
 唾液で濡れた手が再びペニスを握り扱きだす。ぬるぬるとした唾液ですべりがよくなり、快楽に流されてしまう。
「っ……出る……ぁっ、ああ」
 個室なのを忘れて御堂は猛った熱を便器の中に向かって飛ばす。射精しているあいだも手の動きは止まらない。
 鼻につく雄の臭いが個室のなかに漂う。
 ペニスが萎えるとようやく佐伯の手が離れた。荒い息を繰り返しながら艶色を残した顔で後ろを顧みる。
「まだ終わりではありませんよ。寝ないでくださいね」
 だが、興醒めした顔でこれが終わりではないと突きつけられた。
 その言葉に思考が止まりかけた。ここで佐伯の身体を貪れると思っていた。否定する佐伯の顔に、御堂は期待を捨てた。
 抵抗もしないまま突っ立ったままでいると背を突き飛ばされ、避けることもできないまま御堂は便器の上に覆い被さるように倒れた。
 暖かな便座は御堂を優しく受け止めたが、スラックスを下着とともに降ろされていく。
 脱がされたスラックスが無残にトイレの床に投げ捨てられる。手首をひとつに束ねられ、そこにベルトが巻かれた。
「何を、するんだ……」
 振り返って後ろを気にするばかりで、佐伯に尻を強く叩かれた。
「っ……」
 叩かれた衝撃で顔が歪んだ。抵抗も虚しく、尻を出したままの格好が御堂に火を点けた。触ってもいないのにペニスがまた硬さを取り戻す。
 尻の割れ目を割くようにして、小さな丸い玉が中へとねじ込まれた。
 突然、中にはいった小さな丸い玉が暴れだして息を飲んだ。それがローターだと瞬時にわかった。
「ぁ……ッ……」
 だが、後ろにいる佐伯の気配を感じない。恐る恐る振り返ってみた。
 さっきまで居たはずの男が見当たらない。それどころか掛かっていた鍵は開いており、いつでも人を迎え入れるようになっていた。
 置いていかれたというのは言わずもながだ。
 潤んでいく視界に熱い溜息がおちた。
 振動が意識しなくても一定のリズムで小刻むローターに腰が揺れる。中途半端に熱を持て余した身体は欲情していて、止まらない。
 ローターの力を借りてまで享楽を求める。
「ぁ……んん、ふぅ……ッ」
 前立腺に届かないもどかしさに肉壁を締めつける。ビクンッとひときわ大きく身体が跳ねた。
 ダイレクトにつたわってくる振動が心地いい。
 便器に顔を入れてくぐもった喘ぎを中で吐きだす。出したばかりの自分の精液の臭いを嗅ぎながら、便器の陶器の部分にペニスの先を擦りつける。
「ひゃ……」
 陶器の冷たさに思わず声が裏返る。
 トイレに響く声に二度目の射精感に襲われた。歪んだ視界のなか、口から涎を垂れ流しながらローターの刺激を貪る。
「ぁ……んぁ……っ、あぁ、ん……」
 便器にペニスの先を擦りつけたまま射精した。陶器を汚す先走りと精液が混ざり合いながら陶器を滑り落ちる。
 数瞬遅れて尻に入れていた力を抜いた。だが、達してもローターは止まらない。
 すぐにその刺激だけでペニスが再び頭を擡げた。
 冷たい陶器に濡れた先端を擦りつけながら、いいところに当たらないローターに歯痒くなる。尻を高くして御堂はローターの角度をかえた。
「あぁっ」
 我ながら恥ずかしい格好をしていると自覚はあるが、恥ずかしがっている場合ではなかった。
 ようやくローターが本来の力を発揮しはじめる。ほしかった場所にローターがあたって、中の振動に艶めかしい声をあげる。
 身体が喜んでるんだか、ローターの振動で身体が小刻みに震えてるんだか、それともどちらもなのか。
 声を押さえることができないまま、ふわりと浮くような気持ちよさが身体を駆け巡り、その訳がわからない気持ちよさに御堂の身体は乗っ取られた。
「んぁ……っさ、えき……」
 譫言をいうように佐伯の名前を呼びながら三度目の射精をした。
 浮くような気持ちよさは射精しているあいだも残り、意識が薄れていくような感覚に襲われた。目の前が暗くなり、御堂はその場で意識をなくした。
 身体を便器に預けるようにして御堂は倒れた。



Fin
Top ▲

Copyright (c) さくらすく All Rights Reserved. ミントBlue

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。